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【リハビリ】大腿骨頚部骨折に対する理学療法評価5項目(学生向け)[後編]

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こんにちは。

理学療法士のジェネラル(@04_01yoshi)です。

 

 

今回の記事は、前回の記事である↓

 

【リハビリ】大腿骨頚部骨折に対する理学療法評価5項目(学生向け)[前編]

 

の続き、後編の記事です。

 

辛く大変な臨床実習を乗り切るためにこの記事も最後まで読みましょう。

 

 

【下肢長】

 

脚長差が生じやすい大腿骨頚部骨折では必須の評価項目です。

ただ、下肢長といっても測定する項目は少し細かいので解説します。

 

 

★棘果長

 

上前腸骨棘~内果

 

内果ですよ。

間違えないように気を付けましょう。

大腿骨頚部骨折によって脚長差が生じる場合、棘果長に左右差がみられます。

 

 

★転子果長

 

大転子~外果

 

外果ですよ。

間違えないように気を付けましょう。

 

 

★大腿長

 

大転子~大腿骨外側上顆

 

 

★下腿長

 

大腿骨外側上顆~外果

 

 

★下肢長まとめ

 

大腿骨頚部骨折の患者に対して下肢長の中で測定する項目は以下の通り。

 

★棘果長

★転子果長

★大腿長

★下腿長

 

上記の4つ

 

「棘果長」に関しては実際に脚長差が生じやすいです。

 

なぜ「棘果長」にのみ脚長差が生じるかというと、骨折した際に大腿骨頚部が短縮するためです。

 

 

【周径】

 

僕が大腿骨頚部骨折の患者に対して行う周径測定は以下の3つ。

 

・膝蓋骨上縁5cm

・膝蓋骨上縁10cm

・膝蓋骨上縁15cm

 

上記の3つ。

 

それぞれ軽く説明していきます。

 

 

★測定方法

 

膝蓋骨上縁から上前腸骨棘に向かって5cm、10cm、15cmとマーキング(※)して測定する。

個人的にマーキングはしない。

 

一般的には測定の信頼性を高めるためにマーキングするみたいだけど、

 

・ペンでマーキング

・シールでマーキング

 

いずれも患者に不満を与えやすい。

ただ、マーキングしない一番の理由は、

 

『自分がやられたら嫌だから。』

 

自分がされて嫌なことはしない。

これはリハビリだろうが日常生活だろうが一緒だと考えています。

 

ただ、患者とすごい仲良くなってなんでもやっていいよ。みたいな状況になったらマーキングする。

 

マーキングする時は相手を見極めよう

 

 

★膝蓋骨上縁5cm

 

主に内側広筋の萎縮

 

を評価出来るとされている。

※参考程度のデータとして捉えると良い。

 

 

★膝蓋骨上縁10cm

 

主に内側広筋の萎縮

 

を評価出来るとされている。

※参考程度のデータとして捉えると良い。

 

 

★膝蓋骨上縁15cm

 

大腿四頭筋全体の萎縮

 

を評価出来るとされている。

※参考程度のデータとして捉えると良い。

 

 

★参考程度のデータとして捉える

 

なぜ参考程度のデータに止めるのか…

 

『本当に萎縮が原因かはわからないから』

 

個人的には

『浮腫の影響を受けやすい。』

と考えています。

 

もちろん浮腫以外にも様々な原因が考えられますが、ここでは割愛。

 

担当した患者に

 

・心疾患

・腎疾患

 

などの浮腫を症状とする既往や合併症がある場合には周径測定自体をやらない場合もあり得ます。

 

 

【疼痛】

 

大腿骨頚部骨折の場合、

 

・骨折しているから。

・手術をしているから。

 

上記のような理由で疼痛が生じるケースがほとんどです。

 

回復期に転院する時には疼痛がほぼ改善しているケースもありますが、疼痛が生じると捉えて疼痛の評価を出来るようにしておいた方が良いです。

 

この疼痛が改善しているケースというのは

 

『人工骨頭置換術』

 

を行なっている場合。

 

手術ではあるので侵襲部位の疼痛が生じる可能性があります。

しかし、骨折部位という点で考えると人工骨頭に入れ替わっているので疼痛は出にくいです。

ただ、脱臼肢位には注意が必要です。

 

少し話は逸れましたが、骨折なので痛みが出やすいと考えるのは自然な流れです。

 

疼痛の評価方法について書いていきます。

 

 

★NRS(Neumerical Rating Scale)

 

僕が学生時代使用した評価方法です。

数値評価スケールというものです。

 

臨床に出ている今でも使い続けています。

 

★評価方法★

・0が痛みなし。

・想像出来る最大の痛みを10。

・今の痛みがどれくらいかを数字で答えてもらう。

・0~10の11段階。

 

この方法のメリットは、

『道具がいらない』

という点です。

 

これはすごくありがたいです。

いつでもどこでもできます。

 

 

★VAS(Visual Analogue Scale)

 

VAS→バス

という評価方法です。

 

視覚的アナログスケールと言われています。

最も知名度が高いのではないかと思います。

 

僕が学生の頃は

疼痛の評価はVASでしょ?

みたいな空気でした。

知らんわ…

と思いながらNRSで評価していました。

 

★評価方法★

・10cmの黒い線を用意。

・患者にその線を見せて左端が「痛みなし」、右端が「想像できる最大の痛み」としたらどの辺りかを答えてもらう。

・答えた長さをmm単位で測定する。

 

個人的にはデメリットが多いと思っています。

理由は以下の通り。

 

・10cmの黒い線を用意するのも面倒。

・あとで測るのも面倒。

・説明もしづらい。

 

色々と手間がかかります。

 

個人的にはNRSで良いかと思います。

 

 

★FRS(Face Lating Scale)

 

表情から疼痛を評価する方法です。

 

専用の表情の描かれている用紙を使って評価を行います。

準備しないといけないので簡便とは言えません。

 

 

【考察の仕方】

 

収集したデータを考察する流れを少し説明していきます。

 

まず、周径に注目して考察の流れを紹介していきます。

 

とりあえず周径を1つのデータとして載せる。

感覚的には細くデータとして扱い、

『MMTで患側下肢の筋力低下が認められる。』

『周径でも健側よりも患側下肢が下回っている。』

『よって筋萎縮による筋力低下だと考えられる。』

 

上記のように考察。

 

すごく簡単な考察ではありますが、基本的には考察はこんな感じで進めます。

さらに、考察を進めるとしたら…

 

『よって筋萎縮による筋力低下だと考えられる。』

『筋萎縮の原因は受傷後の不動によるものであると考えられる。』

『健側下肢は※術前の運動指導により筋萎縮は認められていないと考える。』

 

上記のように考察を進めることも可能。

 

※実際にあったことを書かないといけない。術前のリハがなかったのに書いたらめちゃくちゃ怒られます。

 

本人に聞いてもいいです。

 

・痛くない方の脚は何か運動してましたか?

・手術前からリハビリはありましたか?

 

などなど…

本人から聞く情報と組み合わせると効果的です。

 

 

【まとめ】

 

今回の記事で大腿骨頚部骨折に対する最低限の評価について説明しました。

 

考察の仕方や評価方法のさらなる深掘りの仕方も紹介したいのですが、それはまた別記事に載せていこうと思います。

 

今後もどんどんリハビリ関連の記事も増やしていきます。

 

お疲れ様でした。

 

 

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